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「ダブルバインド」のメッセージ

田坂広志氏の「風の便り」より

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 田坂広志 「風の便り」 特選  第68便    
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  文化人類学者のグレゴリー・ベイトソンが、
 「ダブルバインド」という考えを述べています。

 例えば、母親が子供に対して、
 「お前は、良い子だね」と言う。

 しかし、もし、そのとき、
 母親が、冷淡な表情で、その子供を見ていたならば、
 その子供は、とても不安な心境になります。

 その「言葉」が伝えてくる受容のメッセージと、
 その「表情」が伝えてくる拒否のメッセージが
 矛盾しているように感じるからです。

 そして、そのような矛盾した状況から逃げられないとき、
 我々は、精神的な病を抱えることになります。

 これが、ベイトソンが
 「ダブルバインド」(二重拘束)と名づけた状況です。

 しかし、この考えを広げてみるならば
 このようなダブルバインド的メッセージは、
 我々の身のまわりに溢れています。

 例えば、街角のハンバーガーショップにおいて、
 「いらっしゃいませ」と歓迎してくれる店員の
 「目」は笑っていない。

 例えば、会社の職場において
 「君には期待しているよ」と励ましてくれるマネジャーの
 「声」が醒めている。

 そうしたダブルバインド的なメッセージが、
 いまの社会には溢れているようです。


 「ことば」と「こころ」が
 離ればなれになってしまった時代。


 我々は、そうした時代に生きているのでしょう。



 2002年5月23日
 田坂広志

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