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やまあらしのジレンマ


 やまあらしのジレンマ


 あるところに、二匹のやまあらしがいました。

 冬の朝、とても寒いので、
 二匹のやまあらしは、
 互いに暖めあおうとして、身を寄せあいました。

 しかし、あまりに近く身を寄せあったため、
 二匹のやまあらしは、
 自分の体に生えているハリによって、
 互いに相手を傷つけてしまいました。

 その痛みから、二匹のやまあらしは、
 相手から離れたのですが、
 今度は、また、寒くてたまらなくなりました。

 そこで、ふたたび二匹のやまあらしは、
 身を寄せあいました。

 するとまた、
 互いに相手を傷つけてしまうのです。

 こうして二匹のやまあらしは、
 離れたり、近づいたりを繰り返し、
 ようやく、「最適の距離」を見いだしたのです。


 これは、かつて
 哲学者ショーペンハウエルが語った、
 「やまあらしのジレンマ」という寓話です。


 この寓話を読むとき、
 一つの思いが、心に浮かびます。


 我々の心は、
 「寒さ」と「痛み」のジレンマの中でしか、
 「最適の距離」を見いだすことができないのでしょうか。



 2002年1月24日
 田坂広志

この「風の便り」は、皆さんの友人や知人の方々へも、遠慮なく、送って差し上げてください。ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。



所有欲があるとき「痛み」と「寒さ」のジレンマから「最適の距離」をとるようになり、所有欲と対になる隣人愛があるとき自ずと最適な距離がとれるようになる。そんな気がしました。恋と愛、心と意識に置き換えてもあてはまるかもしれません。

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