偶然に救われた日本

転載元:nuclear allergy ~福島の悲劇を二度と繰り返さないために~

偶然に救われた日本

福島第一の4号機の使用済み燃料プールの冷却に失敗すれば、「最悪のシナリオ」が起きると日本政府は予想を立てていたのだが、とりあえず最悪のシナリオという事象を回避出来たのは、定期点検中だった4号機の工事ミスによる「偶然」だった。

4号機、工事ミスに救われた 震災時の福島第一原発

東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。

 4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウドと呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった。

 工事は、原子炉真上の原子炉ウェルと呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピットに計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。

 無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。

 ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。

 4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。

 水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。

 しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。

 東電は、この水の流れ込みがなく、放水もなかった場合、3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。

2012年3月8日 朝日新聞デジタル


この二つの偶然が無かったら、東京までもが避難区域になって、首都圏は壊滅、本当に日本は終わっていた。
信じられないが、これが事実なのか。

4号機の工事が予定通り進み、原子炉ウェルに水が無かったら・・・。
ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んでいなかったら・・・。

日本はアウトだったのだ。

一度は神に助けられたかもしれない4号機だが、日本はこれからも偶然を期待して時を過ごす事しかできない。

4号機燃料プールが崩壊すれば日本の終わりを意味する (ZDF)
第2ドイツテレビのニュースより



日本の原発のずさんさが、一年経って改めて露呈した。

これほどまでに危うい科学技術が、未だかつてあっただろうか?
日本人の危うい核技術が、人類にとって大きな汚点を残した事を日本人は反省すべきなのに、日本の政府、閣僚、電力会社や経団連やメーカーは、金と欲の為に原発の海外輸出や再稼働を目論んでいる。

この人達がいかなる立場であろうとも、まず人間として失格ではないだろうか?
こんな事では、いつかは神にも見放されてしまうであろう。

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