森と暮らす(2)フライング はっち祖父とはっち:山の境界を確認中実のところ、私たちは第一歩から大きくコケてしまったのでした。当初は、無農薬米を増産し、地球も人も健康になる農園の運営、また、ゆくゆくはその農作物を使ったカフェの開業と、地元おこしを考えたのでした。まずそのための資金作りとして自伐林業で作業道を作ることがありました。山主さんが潤い、山が活力を取り戻し、私たちも恩恵を受ける。もちろん、2人だけでは無理な話で、道作りの経験のある友人とともに、また、それぞれの才能を活かすべく仲間とプランを練りました。そして友人が『Think PLANET』と命名してくれました。何をするにしても、揺るがない芯となる想い。。ここで大いなるフライング、、作業道を作り補助金をもらうためには、年度当初に役場に申請をしていないといけないのです。当然、10月に申請したところで補助金をもらえるはずもありません。元手のない私たちのプランは潰えてしまったのでした。そんな中、林業アドバイザーのシマントモリモリ団の宮崎さん(頼もしくも器の大きな私たちの師匠)から貴重な情報が。(宮崎さんは出会った初っ端に、「今の仕事を辞めたらいかん」と忠告をしてくれたのですが、もうその時は引き継ぎの真っ最中、、汗)山林の整備に対して多面的交付金というものがいただけるとのこと。しかし締め切りはもう目の前!10日もありません。というわけで、前職の引き継ぎ、稲刈り、林業研修、塾、申請書作りと10月は多忙を極めました。ここで補助金を申請するため急遽団体名が必要となりました。どんなに考えても『Think PLANET』しか思い浮かばず、友人に了解を取り、『Think PLANET四万十』の誕生です。手こずりながらも申請書がようやく出来上がり、最後に、はっち祖父の山が森林経営計画に含まれていないかの確認のみとなりました。もし森林経営計画の対象になっているとこれまでの苦労がパーになってしまいますが、当然、山の持ち主であるはっち祖父に確認を取っているので、クリアできること間違いなし!!のはずが…。つづくさて、はっちが記事に書いたように、試行錯誤しながらはっちが作業をする中、私は何をしているのか。森の調査に同行したり、活動報告書のための写真を撮ったり、道の清掃をしますが、大部分は森を楽しんでいます。。笑例えば、どうしても重機の犠牲になる苗木。これをお持ち帰り。伐採された木で、今年のクリスマスはとびきり賑やかに。
丸太組み:作業道の修繕 before/after 今回の作業道修繕の中で一番の難所は、路肩が崩壊しているところでした。下の写真はまず木を切り、崩壊している部分に「丸太組み」をして路肩を補強している様子です。丸太を固定するための釘は28cm程あり、ハンマーで打ち込むのにも一苦労です。最初の2〜3本はコツがつかめず、釘が曲がってしまいました。昨日は、シマントモリモリ団の宮崎さんから「作業道を150mくらい抜く?」とお誘いがあり、胸が高鳴ります。そしてこんな素人に経験を積ませてもらえることにも感謝です。
木こり始動:作業道の修繕 before/after 2017年の11月から自伐林業に挑戦中。去年は502mの道を修繕しました!ゴトゴト、こちらのブログにもその様子を載せていこうと思います!作業前作業中 ※奥にいるのは「森の妖精」さんと妻作業後
あけましておめでとうございます。〜森と暮らす(1) あけましておめでとうございます。(遅くなり、申し訳ありません!汗)今年も、どうぞよろしくお願いいたします。時事ブログのお仕事を辞めさせていただき、約2ヶ月強になりました。体も気持ちも、かつてない上昇、下降を繰り返し過ごしてきました。もちろん、夫婦げんかも何回か、、笑その原因はこれまで学んできたように、自分の心を見つめて見つめて見つめることで、ホロリと答えが現れ、また少しだけ先のステージへ、、と思うそばから次のトラブルが・・・笑いやはや、夫婦の道は何にもまして、険しいものです。。この間、私たちがたどってきた道のりを、失敗も含め、初心を忘れないためにも、振り返ってみようと思います。森と暮らす(1)2017.11.11記まさかの、森や土や植物との生活が始まる。。はっちは、真面目に、誠実に、お仕事に向き合う。加えて、それが自分が師と決めた人の元であるなら。。その真摯さには、胸を打たれるものがあった。だけど、ジャーナリスト気質ではないはっちには、限界があるだろうと思っていた。。よく、がんばったと、思います。笑ほんとうに、やりたいことってなんだろう。塾に来る中学生たちも、そしてこんな歳になった私でさえ、正直、わからない。「好きなこと」の欠片を集めてみると、はっちは森だったみたい。ログも、学びたいらしい。それが向いていると、私も思った。県土の83.4%が森である高知県。その森は、山主の高齢化によって荒れ果て、朽ちようとしている。事業体は、一律的な間伐をし、大型重機で作業道を作る。高齢の山主は事業体で間伐をしてもらい、微々たる木材の売価をもらう。固定資産税を払うだけの、山がお荷物になっている現状。山を受け継ぐ世代は、自分のものになる森がどこにあるのかすら知らないし、そこに価値があるとは思っていない。自伐型林業で機械への設備投資を最小限に抑え、ほんとうに山に必要な間伐をし小さな作業道を作れば、木は大きくなり、それによって森も育ち、山主さんにお金も還元できると知った。いろんな想いも迷いも吹っ切るために、すっぱりとお仕事を辞めてしまったはっちは、新しい生活の見通しがつくまでのお金のことがすっかり抜け落ちていて、そのことに気づいたある日、真っ青になっていた笑ま、なんとかなる。。よね。はるか昔からそこにある森が、健やかにずっとそこに在ってほしい。そう考えると、するべきことが、そこにある。森のきもちを聴きながら、大いなる森の恩恵を受け生きていこう。今はその前々前々前々段階です!笑 はっち誕生時におじいちゃんとおばあちゃんが植えてくれたひのきの森。 作業道の補修をするために、道の長さを測りに。 ある日、まるまるとしたドングリを拾った。 またある日、椎の実を拾った。 実は、私の大好物! またまたある日、小さな杉を家に連れ帰った。 またまたまたある日、あまりに綺麗だったのでセンダンの実を拾い、そしてツタを持って帰った。 そして今日、その2つでリースを作った。